出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1987年の読売ジャイアンツ(1987ねんのよみうりジャイアンツ)では、1987年の読売ジャイアンツの動向をまとめる。
このシーズンの読売ジャイアンツは、王貞治監督の4年目のシーズンであり、後楽園球場の最後のシーズンである。
3年間優勝から遠ざかっていたチームは、新たに打撃コーチとして1986年まで中日監督の山内一弘を招聘。「かっぱえびせん」(やめられない、止まらないの意味)と呼ばれた山内の熱心な指導で打線は3番から7番まで(クロマティ・原辰徳・吉村禎章・篠塚利夫・中畑清)3割打者が並ぶ強力打線を形成。その後を打つ山倉和博も22本塁打を放ち「恐怖の8番打者」と恐れられた。山倉は捕手としても、2年目で防御率1位・15勝の桑田真澄をはじめ江川卓・槙原寛己・水野雄仁、抑えの鹿取義隆といった投手陣をリードし、巨人軍の捕手として初のMVPを獲得した。
チームは6月13日に首位に立つと以後は一度も首位を明け渡すことなく、2位の広島が中日に敗戦したのを受けて10月9日に優勝が決定、後楽園最終年に花を添えた。チームは前年優勝の広島に最終戦で勝てず完全優勝はならなかったが、5位の大洋に18勝7敗1分、最下位阪神には18勝8敗と大きく勝ち越した。宿敵西武との4年ぶりの対戦となった日本シリーズは2勝2敗で迎えた第5戦に守備のミスで自滅。結局、西武に守備・走塁でレベルの違いを見せつけられ2勝4敗で敗退。王監督4年目での日本一はならなかった。シーズン終了後、江川が突如現役引退を発表。一方で松本匡史には任意引退扱いで戦力外通告するなど、東京ドーム向けの戦力再編を進めていく。
チーム成績[編集]
レギュラーシーズン[編集]
1987年セントラル・リーグ順位変動
順位
|
4月終了時
|
5月終了時
|
6月終了時
|
7月終了時
|
8月終了時
|
9月終了時
|
最終成績
|
1位
|
巨人 |
--
|
中日 |
--
|
巨人 |
--
|
巨人 |
--
|
巨人 |
--
|
巨人 |
--
|
巨人 |
--
|
2位
|
広島 |
1.5
|
巨人 |
0.0
|
広島 |
2.0
|
広島 |
3.5
|
中日 |
4.0
|
広島 |
7.5
|
中日 |
8.0
|
3位
|
中日 |
3.0
|
広島 |
3.5
|
中日 |
4.0
|
中日 |
6.0
|
広島 |
5.5
|
中日 |
8.5
|
広島 |
11.5
|
4位
|
大洋 |
5.0
|
ヤクルト |
10.5
|
ヤクルト |
11.5
|
ヤクルト |
16.0
|
ヤクルト |
16.0
|
ヤクルト |
17.0
|
ヤクルト |
19.5
|
5位
|
ヤクルト |
5.0
|
大洋 |
10.5
|
大洋 |
12.5
|
大洋 |
20.0
|
大洋 |
18.0
|
大洋 |
20.0
|
大洋 |
22.5
|
6位
|
阪神 |
6.5
|
阪神 |
13.5
|
阪神 |
17.0
|
阪神 |
29.5
|
阪神 |
31.5
|
阪神 |
34.0
|
阪神 |
37.5
|
日本シリーズ[編集]
1987年 日本シリーズ
日付 |
試合 |
ビジター球団(先攻) |
スコア |
ホーム球団(後攻) |
開催球場
|
10月24日(土) |
第1戦 |
雨天中止 |
西武ライオンズ球場
|
10月25日(日) |
読売ジャイアンツ |
7 - 3 |
西武ライオンズ
|
10月26日(月) |
第2戦 |
読売ジャイアンツ |
0 - 6 |
西武ライオンズ
|
10月27日(火) |
移動日
|
10月28日(水) |
第3戦 |
西武ライオンズ |
2 - 1 |
読売ジャイアンツ |
後楽園球場
|
10月29日(木) |
第4戦 |
西武ライオンズ |
0 - 4 |
読売ジャイアンツ
|
10月30日(金) |
第5戦 |
西武ライオンズ |
3 - 1 |
読売ジャイアンツ
|
10月31日(土) |
移動日
|
11月1日(日) |
第6戦 |
読売ジャイアンツ |
1 - 3 |
西武ライオンズ |
西武ライオンズ球場
|
優勝:西武ライオンズ(2年連続7回目)
|
[1]
オールスターゲーム1987[編集]
できごと[編集]
選手・スタッフ[編集]
|
---|
監督 | |
---|
一軍コーチ | |
---|
二軍監督・コーチ | |
---|
投手 | |
---|
捕手 | |
---|
内野手 | |
---|
外野手 | |
---|
[4][5]
試合結果[編集]
表彰選手[編集]
- 桑田真澄(投手、初受賞)
- 山倉和博(捕手、4年ぶり3度目)
- 篠塚利夫(二塁手、2年連続5度目)
- 原辰徳(三塁手、4年ぶり2度目)
- ウォーレン・クロマティ(外野手、2年連続2度目)
- 吉村禎章(外野手、2年連続2度目)
- 桑田真澄(投手、初受賞)
- 山倉和博(捕手、4年ぶり3度目)
- 中畑清(一塁手、6年連続6度目)
- 原辰徳(三塁手、初受賞)
ドラフト[編集]
|
---|
1930年代 | |
---|
1940年代 | |
---|
1950年代 | |
---|
1960年代 | |
---|
1970年代 | |
---|
1980年代 | |
---|
1990年代 | |
---|
2000年代 | |
---|
2010年代 | |
---|
2020年代 | |
---|
1945年は戦況悪化のため、公式戦を休止。合同チームによる非公式戦のみ開催。 |
|
---|
1950年代 | |
---|
1960年代 | |
---|
1970年代 | |
---|
1980年代 | |
---|
1990年代 | |
---|
2000年代 | |
---|
2010年代 | |
---|
2020年代 | |
---|