弾丸特急ジェット・バス | |
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The Big Bus | |
監督 | ジェームズ・フローリー |
脚本 |
ローレンス・J・コーエン フレッド・フリーマン |
製作 |
ローレンス・J・コーエン フレッド・フリーマン |
製作総指揮 |
マイケル・ジュリア マイケル・フィリップス |
出演者 |
ジョセフ・ボローニャ ストッカード・チャニング ジョン・ベック |
音楽 | デヴィッド・シャイア |
撮影 | ハリー・ストラドリング・ジュニア |
配給 | パラマウント映画 |
公開 |
1976年6月23日 1976年12月4日 |
上映時間 | 88分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
『弾丸特急ジェット・バス』(だんがんとっきゅうジェット・バス、原題:The Big Bus)は、1976年に公開されたアメリカ合衆国のコメディ映画。1970年代に流行していた数々のパニック映画の、パロディ・オマージュが鏤められている。
あらすじ
コヨーテ・バス・ラインズは史上初の原子力バス『サイクロプス号』を完成した。しかし何者かの破壊工作で格納庫が爆破され、責任者のバクスター教授は重傷を負い特別に訓練された運転手も失ってしまった。
バクスター教授の娘でバスの設計者でもあるキティは、かつて婚約していたダンに声をかける。ダンは優秀なバスドライバーだったが、険しい山道で転落事故を起こして以来仕事から退いていた。そのうえ山の中で乗客を食べながら1人だけ生き延びたという噂まで広まっていた。
だがキティの説得とたまたま知り合ったショルダーズの協力により、ダンは再びハンドルを握ることにした。
一方、謎の組織の首領”アイアンマン”は、原子力エンジンを敵視する石油会社を味方に付け、バスの信用を失墜させようと妨害工作を企んでいた。アイアンマンは弟アレックスに時限爆弾を仕掛けるよう命じた。
サイクロプス号はニューヨークで盛大に見送られながら、コロラド州デンバーへ向けて処女運航に出発した。バスにはクドース神父、離婚寸前のクレイン夫妻、余命数ヶ月のエメリー、ダンが起こしたバス事故で父を亡くした(食べられた)カミーユ、職を失ったDr.カーツなど、何らかの私情や私怨を持つ乗客が乗っていた。
バスは順調に走行していたが、ダンが機関部を点検していると時限爆弾を発見した。無線で時限装置の解除方法を聞きながら配線を切るが、赤い線と青い線に当惑し爆発させてしまう。ブレーキ系統が破壊され止まれなくなってしまったが、ダンはこれを機に父親が達成できなかったニューヨーク~デンバーのノンストップ走行を決意する。しかし行く手には危険なカーブが連続する山々が立ちはだかっていた。
サイクロプス号の破壊に失敗したアイアンマンは、次に人工地震を使うことにした。
サイクロプス号の概要
劇中のサイクロプス号
- 全長50メートル、重量75トン
- 32輪、連結式ダブルデッカー(2階建て)
- 原子力エンジンを搭載。
- 展望室、バー、食堂と調理室、スイミングプール、ミニボーリング場、バスタブ等を完備。
- 自動タイヤ交換装置、自動洗浄装置、ルーフに万国旗を立てる装置、などを装備する。
- バスには時速90マイルで発生する「風圧の壁」(音速の壁のようなもの)が存在すると恐れられていたが、最初の走行テストであっさりと打ち破った。
実際の車両
撮影に使われた車両の改造費は25万ドルを要した(現在の100万ドルに相当)[1]。
1台の連結バスのように見えるが、中身は2台のキャブオーバー型トラックをつないで作られている。後部側の運転席は窓がないため、無線で指示を受けながら運転した[2]。
車内に実際にあるのはバーコーナーだけで、プールやボーリング場はパラマウントスタジオにセットを組んだ[3]。
映画のプロモーションでロサンゼルスからサンディエゴまで走ったことがあったが、撮影以外でロサンゼルスを出たことはなかった。1976年のロサンゼルス200周年記念パレードに参加し、撮影が終わったあと解体された[4]。
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キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
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TBS版 | ||
ダン・トランス | ジョセフ・ボローニャ | 青野武 |
キティ・バクスター | ストッカード・チャニング | 小宮和枝 |
ショルダース・オブライエン | ジョン・ベック | 納谷六朗 |
ショーティ・スコッティ | ネッド・ビーティ | たてかべ和也 |
アイアンマン | ホセ・フェラー | 大久保正信 |
カミール・レヴィ | リン・レッドグレイヴ | |
クドース神父 | ルネ・オーベルジョノワ | キートン山田 |
老婦人 | ルース・ゴードン | |
クロード・クレイン | リチャード・マリガン | 平林尚三 |
シビル・クレイン | サリー・ケラーマン | 花形恵子 |
カーツ獣医師 | ボブ・ディシー | 池田勝 |
エメリー・ブッシュ | リチャード・B・シャル | 峰恵研 |
医師 | ラリー・ハグマン | |
バクスター教授 | ハロルド・グールド | 村松康雄 |
ジャック | ハワード・ヘスマン | 幹本雄之 |
アレックス | スチュアート・マーゴリン | 島香裕 |
メアリー・ジェーン | メアリー・ウィルコックス | 勝生真沙子 |
トミー・ジョイス | マーフィ・ダン | 三ツ矢雄二 |
不明 その他 |
N/A | 片岡富枝 |
スタッフ
- 監督:ジェームズ・フローリー (en:James Frawley)
- 脚本:ローレンス・J・コーエン (en:Lawrence J. Cohen)、フレッド・フリーマン (en:Fred Freeman)
- 製作総指揮:マイケル・ジュリア、マイケル・フィリップス
- 製作:ローレンス・J・コーエン、フレッド・フリーマン
- 撮影:ハリー・ストラドリング・ジュニア (en:Harry Stradling Jr.)
- 音楽:デヴィッド・シャイア (en:David Shire)
- 日本語版
脚注
- ^ Frawley, James (1976-10-22), The Big Bus, Joseph Bologna, Stockard Channing, John Beck, Paramount Pictures 2023年8月30日閲覧。
- ^ Gorgan, Elena (2023年7月9日). “Meet Cyclops, the Insane Nuclear-Powered Bus That Cost $2.7 Million to Build” (英語). autoevolution. 2023年8月30日閲覧。
- ^ Gorgan, Elena (2023年7月9日). “Meet Cyclops, the Insane Nuclear-Powered Bus That Cost $2.7 Million to Build” (英語). autoevolution. 2023年8月30日閲覧。
- ^ Frawley, James (1976-10-22), The Big Bus, Joseph Bologna, Stockard Channing, John Beck, Paramount Pictures 2023年8月30日閲覧。
出典
外部リンク
- 弾丸特急ジェット・バス | パラマウントピクチャーズ(DVD・セル商品(2017年9月21日発売))(日本語)
- 弾丸特急ジェット・バス - allcinema
- 弾丸特急ジェット・バス - KINENOTE
- The Big Bus - オールムービー(英語)
- The Big Bus - IMDb(英語)
- The Big Bus - Rotten Tomatoes(英語)